
オス猫を飼っている方の中で、「去勢は本当に必要なのか?」と悩む方は少なくありません。
去勢手術には健康面や性格面でのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
この記事では、実際に去勢手術をした飼い主さんと、していない飼い主さんのリアルな体験談を交えながら、去勢のメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
オス猫を迎えたばかりの方や、去勢のタイミングに迷っている方には、ぜひ参考にしていただきたい内容です。
この記事の内容では、ヒマラヤンのオス猫を飼っていらっしゃる方に直接インタビューを行いリアルな声をいただきましたのでご紹介いたします。
😸【体験談】去勢した飼い主さんのリアルな声をお聞きしました。
ヒマラヤンのオス猫を去勢して飼っている飼い主さんの声をご紹介します。
去勢をした理由や、その後の生活の変化についてお話しいただきました。
■Sさん(ブリーダーから2か月でお迎えして現在2歳)
ヒマラヤンをお迎えするのが数年前から夢でした。
子猫を飼った経験は、夫が10年程前に経験がありますが、私は経験がなく先住猫もいなくて初めてのお迎えをした子です。
去勢はしています!しない方が猫にとってはストレスになるかなと思い、しない選択肢はありませんでした。
簡単な手術とはいえ、失敗する可能性もあるので少し怖い気持ちはありました。
無事成功してくれて良かったです。
去勢した後は甘えん坊になる子が多いと聞いていましたが、うちの子は特に変化なしでした。
現在、体重は5kgぐらいで、フードのあげすぎには気を付けています。
ヒマラヤンのずんぐりむっくりした体型は本当に可愛いです。
■Kさん(ブリーダーから8か月でお迎えして現在1歳)
うちにお迎えして1ヶ月も経たないうちにしましたので、前と後では特に変わりはわかりませんでした。
先住の3匹ともそうでしたが、早めに手術は済ませた方がいいと思ってましたので、当然の事と認識していました。
あとは獣医の先生を信じてお任せするしかないですね。
術後は順調に回復しましたし、特に問題はありませんでした。
発情?というのか、そういう時はおしっこのにおいが気になるので、手術後はそれはなくなりますよね(うちの子の場合はなかったですが)
あと、去勢後は食欲が増すとよく言われますが、うちの子の場合は初めからよく食べるので変わりません。
まだまだ成長期だと思っているので、たくさん食べてくれるのがうれしいです。
最近は更に慣れてきて、先住とも仲良くしているし、人がいる所に集まってくるので、私たちは4匹に囲まれて癒されまくりです。
■Tさん(ブリーダーから6か月でお迎えして現在3歳)
現在3歳のオス猫は、生後半年で我が家に来て、その1ヶ月後に去勢手術をしました。
ブリーダーさんに言われていた為、仕方なくって感じでした。
動物病院のお世話になった事がないので、市内の動物病院のクチコミを読み漁り、結局の所どこがいいか分からず、良さそうな病院で手術をしてもらいました。
あーもうそれはそれは不安でした。
術後は、やはり怯えてて、人間不信になっていたと思います。
ですが、しばらくするとそれもなくなり、もともと穏やかな性格は、何も変わらず、太りやすいと言われてましたが、体重もそんなに増える事無く、病気も全くせず、今も本当に優しく元気な子です。
同じヒマラヤンの弟は現在1歳の子ですが、生後4ヶ月で家族として迎え入れ、生後6ヶ月の時、獣医さんに去勢の相談をしたら、まだ早いと言われました。
風邪をひきやすい子だったので、もう少し身体が丈夫になってからでいいと言われました。
もう1歳を過ぎていますが、スプレー行為もなく、大きな声を出す事もなく、兄猫に戯れつきながら毎日とても元気にしています。
正直なところ、去勢をしなくてもいいならしたくないです。
去勢をして性格が変わるとか聞きますが、弟猫は、食いしん坊で、お兄ちゃんの真似ばかりするのでその弟気質がどうなってしまうのか…性格は変わらないでほしいです。
が、夏過ぎには去勢手術をしようと思っています。
■Nさん(ブリーダーから6か月でお迎えして現在9か月)
うちの場合は、お迎えから約3週間後に去勢手術をしました。
去勢は必要かとおもいます。この子もそうでしたが盛り始めるとうるさくなりますし…
外に出たがったりしても困りますからね。手術は信頼している動物病院なので問題なかったです。
術後も特に何なく普通に過ごしてましたよ。 退院時、先生にすごく良い子だと褒められましたよ。
現在、元気が有り余ってます。
■Iさん(ブリーダーから6か月でお迎えして現在3歳)
うちの場合は、先住猫がいるので去勢に対しての抵抗は特に感じていなかったです。
昔飼っていた先住猫が、去勢をするか悩んでいたのですがその間の猫ちゃんのストレスやマーキング行動などが目立ち、
猫本人が苦しそうだったため去勢をしました。
また高齢になったときの病気などを予防できるということでしたので、将来を考えて去勢をした記憶があります。
この子は去勢する前は特にストレスや発情期など症状が出る前に去勢を受けさせました。
手術時の全身麻酔など不安はあり、手術後はグッタリと静かな場所で休んでいる印象でした。
現在は、相変わらずご飯が大好きで、先住猫のご飯まで食べてもりもり成長しています。
最近は暑い日が続き床にヘソ天大の字でべったり寝そべっていることが多いです😌
■Aさん(ブリーダーから6か月でお迎えして現在2歳9ヶ月)
お迎え時は、先住猫がいた頃去勢をしなくても特に問題なく大人しい子だったのでしなくてもいいかと思っていました。
しかし、この子の場合は10ヶ月目ぐらいから足元で腰をふる行為が見られたので去勢しました。
性格はもともとビビりで、人前には出ない子でしたので去勢後に性格が変わることはありませんでした。
■Aさん(1歳のヒマラヤン・完全室内飼い)
去勢前は夜中に大きな声で鳴いたり、スプレー行動が始まって困っていました。
でも手術後は落ち着きが出て、甘えん坊になったんです。
今では布団に入ってきて一緒に寝るほど仲良しになりました。
思い切って手術してよかったと感じています。
■Bさん(多頭飼いで2匹ともヒマラヤン)
2匹のオスを同時に飼っていて、思春期にはマウンティングや軽い喧嘩がありました。
獣医さんと相談してどちらも去勢したところ、数週間で雰囲気がガラリと変わって、今ではいつもくっついて寝てるほど仲良しです。
精神的にも安定したように思います。
🐱【体験談】去勢していない飼い主さんのリアルな声
次に、ヒマラヤンのオス猫を去勢せずに飼っている飼い主さんの声をご紹介します。
去勢を選ばない理由や、その後の生活の変化についてお話しいただきました。
■Dさん(ブリーダーから6か月でお迎えして現在2歳9ヶ月)
現在まで去勢していません。最近発情期でしたが、なんと、スプレーもトイレでしてくれるんですよ!
大きな声で鳴いてても、名前呼ぶとピタっと止まります。
なんていい子なんでしょう!
ただ、私の腕に乗っかってきて毎晩腰フリフリやってます。
私が去勢しない、にこだわる理由のひとつに、おしっこの病気のリスクが高いので
去勢しないことで、発情期にはスプレー的なおしっこの回数も増えたので、よかったと思ってます。
個体差もあるのですが、
以前は私も去勢してあまりまえ、と思ってたど、今は違ってたなと思ってます。
この子の場合は去勢しなくても元々甘えん坊でおとなしいので。
手術に絶対失敗がなくて、長生きしてくれる確信があれば私も手術しますけど、調べた感じ、その確信が持てないです。
実際、去勢手術で元気だったのに亡くなった、て話も聞いたことあります。
稀なケースだとは思いますが、本猫の気持ちとしても、大事な機能を取られるのは、きっと嫌かなぁと思って。
メス猫の場合は、乳腺ガンとかの発症率が高いので、避妊するのはいいと思います。
オスの場合は前立腺がんの発生率はほとんどないらしいですし、去勢する理由は人間側の都合が大きいなって思うので。
去勢しなくてもうちの子の場合、そんなに困ったことがないし、このままずっと去勢しないと思います。
■Fさん(2歳のヒマラヤン・完全室内飼い)
私は“自然なまま育てたい”と思って去勢をしませんでした。
確かに発情期には少し落ち着かない時期もありますが、外に出すことなく過ごせるので、そのまま様子を見ています。
性格は少しわがままですが、それもヒマラヤンらしくて可愛らしい一面だと思っています。
■Hさん(外出も自由にするヒマラヤン)
外出も自由にできる環境なので、発情期になると夜間に鳴いたり、脱走を試みたりすることがあります。
発情行動にはやっぱり手間がかかることを実感しています。
ただ、しっかりと監視し、部屋で遊ぶ時間を増やすことで、なるべくストレスが溜まらないようにしています。
インタビューして私が思った事
去勢に関しては、飼い主さんの考え方に委ねています。去勢をする方が良いとか、しなくても良いとかは飼い主さんの考えが重要だと思います。
日々、一緒に暮らしていく中で、お互いがストレスなく暮らせるならば一番良いです。
結果的には、去勢している飼い主さんが多かったですが、発情の症状があまりなければ様子を見て、ご判断されるのも良いかと思います。
現在、当猫舎にはお迎え待ちのオスのヒマラヤンが2匹いますが、メス猫が発情していてもケージの中で鳴くとかもなく、ケージから出ても少しメス猫のお尻をかぐ様子が見られるだけです。
間違いがあってはいけないのでその時は、オス猫をケージに入れるようにしていますが鳴くような、腰を振るような行為は見られないので、去勢の手術はまだしていません。
後々、オス猫がかかりやすい病気の予防を考えて去勢はするかもしれません。
ブリーダーとしては、新しいお家に行ってからは、行為が現れるのを待つよりも病気のリスクなどを考えて去勢はしていただくように説明しております。
ただ、去勢手術に対しての抵抗があるようならば、発情の症状が強くなく、飼い主様と猫のストレスが無いようならば、様子をみても良いのではないでしょうか。
安心できる獣医さんが近くにいらっしゃればご相談ください。
🐱去勢する・しないの判断ポイント
愛猫にとって最良の選択をするためには、どのような基準で去勢をするか、しないかを考えるべきかを理解しておくことが大切です。
以下のポイントを参考に、あなたのヒマラヤンに最適な判断をしましょう。
1. 健康面でのリスクを考える
去勢は、精巣腫瘍や前立腺疾患など、オス猫がかかりやすい病気の予防になります。
もし、愛猫が健康リスクを避けたい場合、去勢による予防効果を大きなポイントとすることができます。
2. 性格や行動に対する心配
発情期やマーキング行動が気になる場合、去勢は非常に効果的です。
ヒマラヤンは穏やかな性格の子が多いため、ストレスを減らし、生活がより穏やかになる可能性が高いです。
ただし、去勢後に性格が穏やかになりすぎることを懸念する場合は、慎重に考えるべきです。
3. 生活環境を考慮
室内飼いか外出自由かで、去勢のメリットが大きく異なります。
完全室内飼いであれば、去勢によるマーキングや発情行動の減少は大きな利点です。
逆に、外出自由で自然な環境を尊重したい場合、去勢を選ばないという選択肢もありますが、その場合は発情期や行動面での管理をしっかり行う必要があります。
4. 獣医さんとの相談
最も大切なのは、獣医師とよく相談し、愛猫の健康状態や性格を踏まえて最適な選択をすることです。
獣医さんは健康チェックを行い、去勢のタイミングやリスクについて詳しく説明してくれます。
また、去勢手術後のケアについてもアドバイスをもらうと、安心して決断できます。
🐱オスのヒマラヤン、去勢は必要?室内飼いでよくあるお悩みとは
ヒマラヤンは穏やかで甘えん坊な性格が魅力の猫種ですが、オス猫特有の行動や発情期の変化に戸惑う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
「突然スプレー行動をするようになった」「夜中に落ち着きがなくなる」など、成猫に近づくにつれて現れる行動にどう対処するかは、室内飼いだからこそ重要なテーマです。
この記事では、室内飼育のヒマラヤンにとっての去勢の必要性を多角的に見つめながら、性格や健康への影響、実際の飼い主さんたちのリアルな声も交えてご紹介します。
あなたの愛猫にとって最良の選択を見つけるヒントになれば幸いです。
🐱去勢とは?ヒマラヤンの健康と安心な暮らしのために
「去勢」とは、オス猫の精巣を取り除く外科手術のことを指します。
一般的には生後6か月頃が適した時期とされ、思春期を迎える前に行うことで、発情に伴う問題行動を防ぎやすくなります。
ヒマラヤンは元々おっとりした性格の子が多いですが、オスの場合、思春期を迎えると突然マーキング(スプレー)や、鳴き声の増加、落ち着きのなさといった変化が現れることがあります。
これは本能的な行動であり、性格やしつけの問題とは別です。
特に完全室内飼いでは、こうした行動が飼い主さんとの暮らしにストレスを生むこともあります。
去勢を行うことで、こうした本能行動を抑え、猫自身も穏やかに過ごせるようになるケースが多いのです。
また、去勢手術には健康面でのメリットもあります。
精巣に関わる病気(精巣腫瘍、前立腺の異常など)を予防できるほか、長期的にみて生活の質を保ちやすくなるというデータも報告されています。
🐱去勢のメリットとは?室内飼いのヒマラヤンに多い変化
室内でヒマラヤンを飼っている場合、去勢をすることで得られるメリットは想像以上に多く、日常生活の質を大きく向上させることがあります。
以下に、特に飼い主さんからよく聞かれるメリットをご紹介します。
1. 性格がより穏やかに
去勢をすると、発情期特有の落ち着きのなさや攻撃的な行動が減り、性格が安定して穏やかになる子が多いです。
元々おっとりしているヒマラヤンですが、去勢によりさらに人懐っこくなり、スキンシップを好むようになることもあります。
2. スプレー行動やマーキングの予防
オス猫が成長すると、自分の縄張りを主張するために尿をかける「スプレー行動」を始めることがあります。
これは家具や壁にニオイをつける行動で、室内飼いでは深刻な悩みの一つです。
去勢を行うことで、この行動がまったく出なくなった、または減ったというケースが多数報告されています。
3. 発情にともなう鳴き声や脱走欲求の軽減
発情期になると、オス猫はメスを探して鳴いたり、落ち着かずにウロウロすることがあります。
多頭飼いの場合は、このような行動がみられる場合がありますが、1匹飼いの場合はほとんど見られないようです。
室内で飼っていても、脱走を試みるようになる子もいるようです。
去勢後は、こうした発情行動が落ち着き、精神的にも安定しやすくなります。
4. 将来の病気の予防
去勢により、精巣に関する病気(精巣腫瘍や前立腺肥大など)のリスクを回避できます。
また、マーキングや発情によるストレスも軽減されるため、猫自身の健康寿命の延伸にもつながると言われています。
🐱去勢のデメリットと注意点も知っておこう
去勢には多くのメリットがある一方で、飼い主として事前に理解しておきたいデメリットや注意点もあります。
愛猫にとって最善の選択をするために、デメリット面にも目を向けておきましょう。
1. 太りやすくなる傾向がある
去勢後はホルモンの変化により、食欲が増し、運動量が減る傾向があります。
そのため、食事管理をしないと体重が増えやすくなります。
特にヒマラヤンは運動量が少なめの猫種なので、カロリーコントロールされたフードを選んだり、こまめに遊ぶ時間をつくることが重要です。
2. 全身麻酔によるリスク
去勢手術は比較的安全とされる処置ですが、全身麻酔を使う以上、わずかにリスクがあるのも事実です。
特に持病がある場合や体調が万全でない時は、事前に動物病院でしっかり健康チェックを受けることをおすすめします。
3. 性格の変化に戸惑うケースも
「甘えん坊になって嬉しい」という声がある一方で、「今までより大人しくなりすぎて寂しい」という声も少なからずあります。
これは個体差があるため、必ずしもすべてのヒマラヤンが大きく変化するとは限りません。
🐱まとめ:最良の選択をして愛猫と幸せに過ごすために
オスのヒマラヤンにとっての去勢は、単に本能的な行動を抑えるだけでなく、健康面や生活の質を大きく改善する可能性があります。
去勢後の穏やかな性格や、発情行動の減少、健康リスクの予防など、メリットは多いものの、体調や性格の変化、肥満のリスクといったデメリットにも目を向けることが大切です。
室内飼いのヒマラヤンは、発情行動が生活に支障をきたすことがあるため、去勢によってストレスが軽減され、より快適に過ごすことができる場合が多いでしょう。
ただし、性格が大きく変わることを懸念する方には、去勢しない選択肢もあります、ヒマラヤンはもともと温和な子が多いので極端に性格が変わるってことはないように思います。
最終的には、愛猫の性格やライフスタイルを踏まえた上で、獣医師と相談しながら最良の選択をすることが重要です。
あなたと愛猫が共に幸せに過ごせるよう、慎重に判断し、愛情をもってケアしていきましょう。