3カ月のヒマラヤンをお迎えする方へ|安心して暮らすための準備と育て方

3カ月齢のヒマラヤンは、もう赤ちゃん猫ではありませんが、まだまだ成長途中です。

特にお迎え直後は、環境の変化・温度差・食事・睡眠・ストレスなどに注意してあげたい時期です。

動物病院の案内でも、お迎え直後は静かで温かい環境で休ませ、構いすぎないことが勧められています。

そして、3カ月という時期は、ただ新しい環境に慣れてもらうだけではありません。

これから長い年月を一緒に暮らしていくための、生活習慣を少しずつ身につけていく時期でもあります。

今回は、単なる「お迎え後の注意点」だけではなく、**「最初の1週間で安心できる生活リズムを作り、

その後の一生につながる習慣を身につけてもらう」**ということを軸に、

3カ月のヒマラヤンを迎えるご家族に知っておいてほしいことをまとめました。

目次
    1. この記事でお伝えすること
  1. これから3カ月のヒマラヤンを迎える方へ|新しいお家での過ごし方
    1. 🐾 お迎え後、この時期に一番注意してほしいのは「事故」です
    2. 🐾 事故は「起きてから」ではなく「起きる前に防ぐ」
  2. 最初の数日は、行動範囲を広げすぎない
    1. まず大切なのは「新しい環境に慣れること」
    2. 〜初めて猫を飼う方へ|お迎え当日から1週間は「生活リズムを作る1週間」
      1. まず知っておきたい「よくある行動」
    3. お迎え当日は「静かに過ごす」「安心して休めること」を優先
      1. お迎え当日1日目のポイント
      2. 2~3日目
    4. この時期に一番気をつけたいのは「事故」です。
      1. 4~7日目
    5. 3か月の子猫は「しつけ」よりも「安心」が先
  3. ケージは「閉じ込める場所」ではありません
    1. 食事は「ケージの中で食べる習慣」を作る
    2. 「食べない」ときは、まず落ち着いて様子を見る
  4. トイレは「失敗させない環境」を作る
    1. トイレは「きれい」が基本
  5. ヒマラヤンには「ブラッシングを嫌いにさせない」ことが大切
    1. ブラッシングだけではありません
  6. 「褒める」と「叱る」はどう考える?
      1. 例えば、爪とぎを家具でしてしまったら?
    1. 甘やかすことと、大切にすることは違います
    2. 「ダメなこと」は家族全員で統一する
    3. たくさん褒めてあげる
  7. 忘れてはいけないのが「遊び」です
        1. 🐾 「誤飲」にも十分注意しましょう
        2. 🐾 電気コードや家電にも注意
        3. 🐾 「隙間」も子猫の目線で確認しましょう
        4. 🐾 窓・玄関・ベランダにも注意
        5. 🐾 観葉植物や人の食べ物にも注意
  8. 最初の1週間で「全部完璧」にしなくて大丈夫
  9. 3カ月は「かわいいだけ」ではなく「これからの土台を作る時期」
    1. 「かわいがる」と「しつける」は、反対ではありません
  10. 猫を1匹飼いするご家庭では、人との関係を大切に
  11. 秋のお迎えで気をつけたい「温度差」
  12. お迎え後も「分からないことがあれば聞いてください」

この記事でお伝えすること

  • 新しいお家に来てから最初の1週間
  • ケージの必要性
  • 食事やトイレの習慣づけ
  • ブラッシングや爪切りなど体を触れさせること
  • 「褒める・叱る」の考え方
  • 甘やかしすぎないための注意点

これから3カ月のヒマラヤンを迎える方へ|新しいお家での過ごし方

お迎えの日は「遊ぶ」より「安心させる」

3カ月の子猫をお迎えした日は、「これから一緒に暮らせる!」

そんな嬉しい気持ちでいっぱいになると思います。

かわいくて、抱っこしたくて、ずっとそばにいたくて……。

もちろん、それも大切な愛情です。

でも、子猫を迎えた最初の時期には、もう一つ大切なことがあります。

それは、**「この子が新しいお家で安心して暮らせる生活の土台を作ってあげること」**です。

お迎えしたばかりの子猫にとっては、今まで暮らしていた場所から、突然まったく違う環境へ移ることになります。

そのため、最初は長時間抱っこしたり、家族みんなで囲んだりするよりも、まずは静かに休める場所を用意してあげましょう。

ケージなどの安心できる場所に入れてあげて、眠っているときには無理に起こさないことも大切です。

🐾 お迎え後、この時期に一番注意してほしいのは「事故」です

3カ月の子猫をお迎えしたら、食事やトイレ、しつけと同じくらい気をつけてほしいことがあります。それが、「事故を起こさないこと」です。

この時期の子猫は好奇心が強く、行動範囲も広がっていく一方で、**「危険だと分からないまま、何でも触ったり口に入れたりする」**時期です。

特にヒマラヤンは長毛なので、誤飲だけでなく、毛や紐状のものが絡まる事故などにも注意したいところです。

3カ月の子猫は、好奇心がいっぱい。

「これは危ないもの」
「ここから落ちたら危ない」
「これは食べ物ではない」

ということが、まだ分かりません。

そのため、大人の猫なら問題なく過ごせるような場所でも、子猫には思わぬ危険が潜んでいることがあります。

ケージの中も、もう一度確認してみましょう

ケージは子猫にとって安心できる場所ですが、ケージの中だから安全とは限りません。

特に気をつけたいのが、高い段差からの転倒や落下です。

3カ月の子猫は、元気に走ったり、上に登ったり、飛び降りたりします。

でも、まだ体の大きさや動きを十分にコントロールできないこともあります。

ケージの棚やステップなどから飛び降りた時に、足を滑らせたり、バランスを崩したりすることもあります。

ケージの高さや段差、足元が滑りやすくなっていないかなどを確認し、ハンモックなどを利用して

「ここから落ちても大丈夫かな?」

という子猫の目線になって確認してみてください。

特に、ケージの中で走り回ったり、遊んだりすることが多い子は、足を滑らせないような環境にしておくことも大切です。

🐾 事故は「起きてから」ではなく「起きる前に防ぐ」

子猫の事故を防ぐために大切なのは、「この子なら何をするかな?」

と考えて、先回りして環境を整えておくことです。

「まさか、こんなところに登らないだろう」「こんなものは食べないだろう」ではなく、

「もし登ったら?」
「もし口に入れたら?」
「もしここに入り込んだら?」

と、子猫の目線で家の中を見てみてください。

3カ月の子猫は、昨日までできなかったことが、今日突然できるようになることもあります。

昨日は届かなかった場所に、今日は届くかもしれません。

昨日は興味を示さなかったものを、今日は口にするかもしれません。

だからこそ、最初のうちは「子猫が過ごす場所を安全にしておく」ことが何より大切です。

そして、行動範囲を広げる時も、一度にすべてを自由にするのではなく、子猫の成長に合わせて少しずつ。

「かわいいから自由にさせる」だけではなく、「安全に暮らせるように環境を整える」。

これも、子猫を大切に育てるための大切な愛情です。

最初の数日は、行動範囲を広げすぎない

お迎えしたからといって、最初から家中を自由にさせなくても大丈夫です。

まずは、「ここにいれば安心」と思える場所を作ってあげましょう。

その場所でしっかり眠り、ご飯を食べ、水を飲み、トイレをする。

そして家族の声や生活音にも少しずつ慣れていく。

そうした安心できる時間を重ねながら、子猫の様子を見て、少しずつ行動範囲を広げていけば大丈夫です。

3カ月のヒマラヤンは、まだまだ成長途中。

だからこそ、最初の1週間をどのように過ごすかは、その後の暮らしにもつながっていきます。

そして、ここで大切にしたいのが、「甘やかすこと」と「大切に育てること」は同じではないということです。

かわいいからといって何でも許すのではなく、してよいこと、してはいけないことを、子猫の成長に合わせて少しずつ教えていく。

それも、飼い主さんがしてあげられる大切な愛情の一つだと思います。

これから始まるヒマラヤンとの暮らしが、飼い主さんにとっても、そして猫ちゃんにとっても、安心できる楽しい毎日になるように。

ここからは、最初の1週間の過ごし方から、食事やトイレ、ケージ、ブラッシング、爪切りなどのお手入れ、

そして「褒める・叱る」の考え方まで、順番にお話ししていきます。

まず大切なのは「新しい環境に慣れること」

子猫にとって、お迎えの日は大きな環境の変化です。

今まで過ごしていた場所から離れ、知らない匂い、知らない音、知らない家具、知らない人……。

私たちにとっては「新しいお家」でも、子猫にとっては、何もかもが初めてです。

そのため、お迎え当日は、

  • いっぱい遊ばせよう
  • 家の中を全部見せてあげよう
  • 家族みんなで抱っこしよう

と頑張りすぎなくても大丈夫です。

最初は、子猫が安心できる場所を作ってあげましょう。

新しい環境では、まず限られた静かなスペースから少しずつ慣らしていくことが、子猫の負担を減らす方法の一つです。

〜初めて猫を飼う方へ|お迎え当日から1週間は「生活リズムを作る1週間」

3か月のヒマラヤンは、まだまだ子猫らしさがいっぱいの時期です。人見知りなどもそれほど強くなく、自然に新しい環境に慣れていってくれる子も多いでしょう。

好奇心がいっぱいで、遊ぶことも大好きです。そして、まだ体も心も成長途中です。

これまで過ごしてきた環境から離れて、初めてのお家に来ることは、子猫にとって大きな出来事です。

この時期は、まだ自分の名前をはっきりと理解していないこともあります。

お迎え後は、常に名前を呼びかけてあげてください。

何度も自分の名前を呼んでもらうことで、少しずつ「自分の名前」として覚えていき、名前を呼ばれることが嬉しいことにつながっていきます。

まず知っておきたい「よくある行動」

新しいお家に来たばかりの3か月の子猫には、さまざまな様子が見られることがあります。

ケージの中で大人しくしている子もいれば、おもちゃでさっそく遊び始める子もいます。

特に初めて猫を飼う方は、子猫の反応がいろいろと心配になると思います。

でも、お迎え直後の子猫にとっては、知らない場所の匂いや音、人の声など、すべてが初めてです。

まずは焦らず、「ここは安心できる場所」と感じてもらうことから始めましょう。

「早く慣れてほしい」と思って抱っこしたり、何度も声をかけたりするよりも、

まずは子猫自身が新しい環境を確認する時間を作ってあげることが大切です。

お迎え当日は「静かに過ごす」「安心して休めること」を優先

お迎えの日は、子猫にとって長い一日です。

移動だけでも緊張しますし、新しい家に到着すると、匂いも音も今までとは違います。

そのため、お迎え当日の目標は、

「新しい環境に慣れてもらうこと」だけで十分です。

ケージの中にベッド、トイレ、食事、お水を用意し、まずは安心して休める場所を作ってあげましょう。

お迎え当日1日目のポイント

  • 最初はケージを安心できる場所にする
  • 大きな音や人の出入りをできるだけ減らす
  • 無理に抱っこしない
  • 何度もケージから出そうとしない
  • 今まで食べていたフードを用意する
  • 水とトイレをいつでも使えるようにしておく
  • 子猫が休めるようにそっとしておく

家族みんなが「かわいい!」と見に行きたくなる気持ちはよく分かります。

でも、この日は少しだけ我慢。

「何もしないこと」も、子猫への大切な愛情です。

新しいお家に着いたら、まずケージにお水とトイレ、自分のにおいのついたタオルやおもちゃを入れておきます。

そして、キャリーケースから子猫をやさしく抱き上げて出し、ケージにそっと入れてあげましょう。

そのあとケージに布をかけて、周りが見えない状態にして、しばらくそっとしておいてあげてください。

これは、子猫が周りの景色が変わったことによるストレスを少しでも減らすためです。

また、お迎え当日はご家族も新しい命を預かった緊張から疲れています。

子猫だけでなく、家族も安心して休める時間を作ることも大切です。

ケージの中で周りが見えないようにすることで、子猫が落ち着いて新しい環境の匂いを確認したり、ゆっくり休んだりする時間にもなります。

30分から1時間ほどしてから、どんな様子か少し覗いてみてください。

子猫の方から近づいてくるようなら、フードをあげてみましょう。

この時期の子猫は、がつがつ食べる子が多いようです。まずはひと安心です。

しかし、食べなくても大丈夫です。

その場合は無理に食べさせようとせず、そのままゆっくり休ませてあげてください。

夜中や家族が離れたときに食べることもあります。

当日は慣れない環境により夜鳴きする子もいますが、そっとしておきましょう。

2~3日目

朝起きたら、

「フードが減っている」

「お水を飲んだ形跡がある」

「トイレを使っている」

という小さな変化を観察してください。

それだけで十分です。

まだ急にはケージから出さないようにしてください。

3か月の子猫は、警戒心よりも好奇心の方が強い時期です。

まずはケージが「自分の安心できる場所」になることを教えてあげることが大切です。

新しい環境で、もし怖い体験をしたとき、例えば家の外で大きな音がしたときなどにも、

ケージが安心して逃げ込める場所になります。

この基本的な生活ができているかを、静かに確認してあげましょう。

2日目には、ケージにかけた布を下半分ほど開けて、少しずつ外の様子を見せていきます。

猫じゃらしなどでケージ内の子猫の反応を見てみましょう。

元気よくおもちゃにくらいついてくるようなら、少しケージのドアを開けて、

ケージから出て家の中の匂いを体験させてあげてもよいでしょう。

食事はケージの中で食べるようにして、食後はゆっくり休ませてあげてください。

ケージの中で自分で遊び始めたり、鳴くようであれば、時間を決めてケージから出して遊ばせてください。

3日目からは、布を全部取って、お部屋全体が見えるようにしてあげましょう。

慣れてくると、走ったり、ケージを登ったりすることもあります。

ケージから出したときは、必ず様子を見ていてください。

遊ばせすぎると疲れてしまうこともありますので時間を決めて、ケージに戻して、ケージ内でゆっくりと、

自分のペースで遊んだり眠ったりする時間も作ってあげましょう。

ケージの外に興味を持つようになったら、危険がないよう環境を整えたうえで、

少しずつ行動範囲を広げていきましょう。

環境に慣れてくると、少しずつ「自分のお家」になってきて子猫の表情にも少しずつ変化が出てきます。

1週間ほどすると、子猫自身の生活リズムも少しずつ見えてきます。

ただし、3か月の子猫はまだまだ好奇心旺盛です。

この時期に一番気をつけたいのは「事故」です。

ケージの段差からの転倒、家具からの落下、小さな物の誤飲、コードを噛んでしまうことなど、思いがけない事故が起こることがあります。

「ここには入らないだろう」と思わず、子猫の目線になって、家の中を確認しておきましょう。

ベットの下や狭いところには、入らせないようにしましょう。もし入ってしまった場合は、

無理に引っ張り出さずに猫じゃらしやおやつなどで誘導して自分から出てくるようにしてあげてください。

少しずつ、家族の声や生活音に慣れてきます。

無理に抱っこするのではなく、子猫が近づいてきたら、優しく声をかけてあげましょう。

この頃から、短い時間の遊びも始めます。

ただし、最初は遊ばせすぎないことも大切です。

子猫は疲れを忘れて夢中で遊んでしまうことがあります。

そのため、最初は遊ぶ時間を決めて、遊んだらケージで休ませるという習慣をつけていくとよいでしょう。

「まだ遊びたそうだから」と長時間遊ばせてしまうと、遊び疲れて後からぐったりしてしまうこともあります。

子猫の時期は、遊ばせすぎにも注意してください。

4~7日目

食事、トイレ、睡眠、遊びの時間を、少しずつ一定にしていきます。

たとえば、

  • 朝はご飯
  • 食後はトイレ
  • 遊ぶ時間
  • ブラッシングの時間

というように、毎日の流れができてくると、子猫も生活を理解しやすくなります。

新しい環境では、予測できる生活リズムと、無理をさせないことが安心につながります。

最初の1週間は、何でもできるようにすることが目的ではありません。

まずは、**「ここは安心して眠れる場所」「この人たちは自分を守ってくれる」**と子猫が感じられること。

そこから少しずつ、新しいお家での生活を覚えていけば大丈夫です。

3か月の子猫は「しつけ」よりも「安心」が先

この時期は、いろいろなことを覚えていく大切な時期でもあります。

でも、最初から何でも完璧に教えようとする必要はありません。

まずは、食べる・眠る・遊ぶ・トイレをするという毎日の生活を、安心して送れることが大切です。

そして、少しずつブラッシングや爪切り、体を触られることなどにも慣れていきます。

特にヒマラヤンは長毛種ですから、将来のお手入れのためにも、子猫のうちから少しずつ慣らしていきましょう。

最初から長時間ブラッシングするのではなく、

「少し触る」

「数回とかす」

「できたら褒める」

くらいから始めてください。

ケージは「閉じ込める場所」ではありません

新しいお家では、ケージを上手に使ってほしいと思います。

ケージというと、

「かわいそう」「自由にしてあげた方がいい」

と思う方もいるかもしれません。

でも、子猫にとってケージは、

「安心して休める自分のお部屋」にもなります。

特にお迎え直後は、

  • 来客
  • 掃除機
  • 大きな音
  • 家族が忙しく動き回る時間
  • 就寝中
  • 留守番中

など、子猫だけでは危険を避けられない場面があります。

そんな時に、**「ここに入れば安心」**という場所があることは、とても大切です。

ただし、ケージの中だけで生活させるという意味ではありません。

家族とのふれあい、遊び、運動も必要です。

**「安全に休める場所」と「自由に遊ぶ時間」**を上手に使い分けてあげましょう。

そして、ケージは「閉じ込めるための場所」ではなく、子猫が自分から戻って休める、安心できる場所として作ってあげることが大切です。

食事は「ケージの中で食べる習慣」を作る

私がおすすめしたいのが、食事はケージの中で食べる習慣です。

もちろん、その子の性格やご家庭の環境によって調整してください。

ケージの中で落ち着いて食べる習慣ができていると、

  • 食べた量を把握しやすい
  • 留守番時の安全管理がしやすい
  • 病気やケガで安静が必要になった時にも対応しやすい

というメリットがあります。

最初から、「ご飯は自分の場所で食べる」

という習慣を作っておくと、その後の生活が楽になります。

また、お迎え直後は、今まで食べていたフードを急に変更しないことも大切です。

環境が変わったうえに、食事まで突然変えてしまうと、お腹の調子を崩すことがあります。

まずは、これまで食べていたフードを、落ち着いて食べられる環境で与えてあげましょう。

「食べない」ときは、まず落ち着いて様子を見る

お迎え当日は、緊張から食欲が落ちる子もいます。

ただし、「食べないから、好きなものを次々と出してあげよう」

とすると、かえって食事の習慣が作りにくくなることがあります。

まずは、今まで食べていたフードを、落ち着いた環境で出してあげましょう。

そして、食事だけを見るのではなく、

水が飲めているか、トイレができているか、元気があるか

も一緒に確認してあげてください。

お迎え直後は、環境の変化による一時的な食欲の低下なのか、それとも体調に問題があるのかを見極めることも大切です。

食べない状態が続く、元気がない、嘔吐や下痢などの症状がある場合は、

「環境が変わったからだろう」と決めつけず、早めに動物病院へ相談してください。

子猫の体調不良の見分け方は、まず、食べなくなります。急に全く食べません。

1回食べないことがあっても、次には食べます。

なので1日食べないことは要注意です。

トイレは「失敗させない環境」を作る

子猫のトイレトレーニングは、叱ることよりも、**「迷わずトイレに行ける環境を作ること」**が大切です。

お迎えしたばかりの頃は、まずケージの中にトイレを用意し、そこでちゃんとトイレができているか確認してあげましょう。

トイレがある場所を、子猫がすぐに分かるようにしておくことも大切です。

最初から広い家の中を自由にしてしまうと、

「トイレはどこ?」となってしまうことがあります。

そのため、最初はトイレのあるスペースで過ごさせ、トイレを使えることを確認してから、少しずつ行動範囲を広げていく方法があります。

そして、トイレを上手に使えたら、「上手にできたね」と優しく褒めてあげましょう。

失敗した時に、大きな声で叱るのはおすすめしません。

猫は、「トイレを失敗したから怒られた」という人間の意図を、私たちが思うようには理解できないことがあります。

むしろ、トイレそのものを嫌な場所にしてしまう可能性があります。

だからこそ、叱るよりも、失敗しにくい環境を作ってあげることが大切です。

トイレは「きれい」が基本

猫は、きれいなトイレを好みます。

特にヒマラヤンのような長毛種では、排泄物が毛についてしまうこともあります。

毎日こまめに確認し、**「汚れていたらきれいにする」**ことを習慣にしておきましょう。

この時期の子猫は、トイレの中で寝ていることがあります。

無理に出さずに、寝かせてあげてください。

そのためにも、きれいな状態にしておくことが必要となります。

また、トイレの数や配置にも気を配りましょう。

一般的には、**「猫の頭数+1個」**を目安にする考え方もあります。

猫によっては、おしっこと便を別々のトイレでする子もいます。

ただし、家の広さや猫同士の関係などによって、適切なトイレの数や配置は変わります。

その子の様子を見ながら、使いやすい環境を作ってあげましょう。

ヒマラヤンには「ブラッシングを嫌いにさせない」ことが大切

そして、ヒマラヤンを迎えた方に、ぜひお願いしたいのがブラッシングの習慣です。

ヒマラヤンは長い被毛を持つため、毛玉予防や被毛の状態を保つためにも、日頃のお手入れが大切です。

でも、いきなり長時間ブラッシングすると、「ブラシ=嫌なもの」になってしまうことがあります。

最初は、ほんの数分で構いません。

  • 背中を少し撫でる。
  • ブラシを見せる。
  • 1~2回だけブラシを通す。

そして、できたら、「いい子ね」と褒めてあげる。

これくらいから始めます。

慣れてきたら、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。

数分でもいいので、毎日少しずつ続けるのが理想です。

ブラッシングだけではありません

少しずつ慣らしておきたいのは、ブラッシングだけではありません。

  • 足先を触る
  • 肉球を触る
  • 耳を見る
  • 口元を触る
  • 尻尾を触る
  • 顔周りを触る
  • 爪を触る
  • ブラシをかける
  • キャリーに入る

といったことにも、少しずつ慣らしていきましょう。

これは、「触られることに慣れさせる」というだけではありません。

将来、動物病院に行った時や、爪切り、健康チェック、お手入れが必要になった時にも役立ちます。

子猫の時期から、短時間で無理のない範囲で体に触れられる経験を少しずつ作っておくと、その後のお手入れもスムーズになりやすくなります。

大切なのは、嫌がるまで無理に続けないこと。

「今日はここまで」と切り上げて、嫌な経験にしないことも大切です。

毎日ほんの少しずつでも、「触られても大丈夫」「ブラッシングされても怖くない」という経験を積み重ねていきましょう。

「褒める」と「叱る」はどう考える?

ここは、子猫を育てる上でとても大切なところです。

私は、「何でも言うことを聞かせること」がしつけではないと思っています。

猫には猫の習性があります。

  • 爪とぎをする。
  • 高いところに登る。
  • 走る。
  • 狭いところに入る。
  • 遊びながら噛む。

これらは、猫として自然な行動です。

だから、「それをするな!」と禁止するだけではなく、

「それをしていい場所を教える」ことが大切です。

例えば、爪とぎを家具でしてしまったら?

「ダメ!」と叱るだけではなく、爪とぎ器へ誘導します。

そこで爪とぎをしたら、「そうそう、ここで上手にできたね」と褒める。

これを繰り返します。

「家具で爪とぎをする」という行動をただ禁止するのではなく、

「爪とぎはここでする」という正しい行動を教えてあげるのです。

これは、子猫のしつけ全般に言えることです。

甘やかすことと、大切にすることは違います

子猫はかわいいです。

何をしても許してあげたくなります。

  • 鳴いたらすぐ抱っこ。
  • 夜鳴きしたらすぐ出す。
  • 噛んでも「まだ赤ちゃんだから
  • テーブルに乗っても「かわいいから
  • 食事を食べなければ、好きなものを次々と出す。

これを続けていると、飼い主さんは後になって、

「うちの子、全然言うことを聞かないんです」と感じることがあります。

でも、猫からすれば、「今までこれでいいと言われてきた」

だけなのかもしれません。

だからこそ、最初が肝心です。

かわいがることと、何でも許すことは違います。

子猫が安心して暮らせるように、してよいこと、してはいけないことを、最初から少しずつ教えてあげましょう。

子猫のペースに合わせすぎないことも必要です。家族の行動に猫が合わせるという風に最初から教えていきましょう。

我慢させることも必要な場合があります。

「ダメなこと」は家族全員で統一する

例えば、お父さんはテーブルに乗っても何も言わない。

お母さんは「ダメ」と言う。子どもは面白がって遊ぶ。

これでは、子猫は何が正しいのか分かりません。

家族みんなで、

「これはしていい」

「これはしてはいけない」

を統一しましょう。

そして、叱る場合も、大声で怒鳴ったり、叩いたりする必要はありません。

危険なことをしていたら、静かに止めて、正しい行動へ誘導する。

そして、できたら褒める。

「叱ること」より「正しい行動を教えること」を意識してみてください。

この時期の子猫は、あまがみを良くします。子猫同士で遊ぶ時は、相手が嫌がるのを見て学んでいきます。

あまがみを許してしまうと成猫になった時に、嫌なことをされると、強く噛む子になります。

今の時期から、あまがみの習慣はやめさせるように教えてあげてください。

たくさん褒めてあげる

猫は、「言葉の意味」だけではなく、声のトーンや表情、状況などから、人との関係を学んでいきます。

だから、

  • お利口ね
  • 上手にできたね
  • ここで爪とぎできたね
  • ちゃんとトイレできたね
  • ブラッシングできたね

と、できたことをその場で褒めてあげましょう。

褒められる経験をたくさん積ませること。

これが、子猫との信頼関係を作っていきます。

「何をしたら褒めてもらえるのか」が分かるようになると、子猫自身も少しずつ、飼い主さんが望んでいる行動を覚えていきます。

忘れてはいけないのが「遊び」です

3カ月の子猫は、とにかく遊びたい時期です。

  • 走る。
  • 飛びつく
  • 追いかける
  • 隠れる
  • じゃれる

こうした遊びは、子猫にとって大切な行動です。

猫じゃらしなどを使って、一緒に遊んであげましょう。

遊びを通して、飼い主さんとの楽しい時間を作ることも、信頼関係につながります。

ただし、紐や小さな部品など、飲み込む危険のあるおもちゃは、遊び終わったら片付けてください。

「ダメ」と叱るだけではなく、「こうすればいいよ」と教えてあげる。

そして、できたことはたくさん褒めてあげる。

3カ月という時期から、こうした積み重ねをしていくことが、これからの暮らしやすさにつながっていきます。

🐾 「誤飲」にも十分注意しましょう

子猫は、気になるものを口に入れて確かめることがあります。

そのため、床に落ちている小さなものはもちろん、

・紐
・糸
・輪ゴム
・ビニール
・小さなおもちゃの部品
・袋や包装の切れ端

などは、子猫の届かない場所に片付けておきましょう。

特に、紐や糸のような細長いものは、遊んでいるうちに口に入れてしまうことがあります。

猫じゃらしなどのおもちゃも、人が一緒に遊ぶ時に使い、遊び終わったら必ず片付けるようにしてください。

「少しの間なら大丈夫」と思わず、子猫が一人になった時に、口に入れられるものがないか

を確認しておくことが大切です。

🐾 電気コードや家電にも注意

子猫は、動くものや細長いものに興味を持ちます。

電気コードを噛もうとすることもあるため、届く場所にコードがないか確認しましょう。

特に、スマートフォンの充電ケーブルや細いコードなどは、子猫が遊び道具にしてしまうことがあります。

できるだけ子猫が触れないようにまとめたり、家具の後ろに隠したりしておくと安心です。

また、コンセント周りや、子猫が入り込める隙間なども一度確認しておきましょう。

🐾 「隙間」も子猫の目線で確認しましょう

子猫は、大人の猫では考えられないような狭い場所にも入り込むことがあります。

家具の裏側や家電の隙間、ソファの下など、

「こんなところに入るの?」

と思うような場所にも入ってしまいます。

入り込んだら出られなくなるような隙間や、家具が倒れる可能性のある場所がないか確認しておきましょう。

扉や引き出しも、子猫が入り込んでしまわないように注意してください。

🐾 窓・玄関・ベランダにも注意

行動範囲が広がってくると、窓や玄関にも興味を持つようになります。

窓を開ける時や玄関を出入りする時は、

「子猫がどこにいるか」

を必ず確認する習慣をつけましょう。

特に、家族が帰宅した時などは、玄関が開いた瞬間に子猫が飛び出してしまうことがあります。

「うちは大丈夫」と思わず、玄関や窓を開ける時には十分注意してください。

🐾 観葉植物や人の食べ物にも注意

家の中にあるものでも、猫にとって安全とは限りません。

観葉植物などは、猫が口にしてしまう可能性があります。

また、人が食べるものの中にも、猫に与えてはいけないものがあります。

食卓の上に食べ物を置いたままにしないことや、子猫が届かない場所に片付けることも大切です。

最初の1週間で「全部完璧」にしなくて大丈夫

ここまでいろいろ書きましたが、

全部を一度に完璧にしようとしなくて大丈夫です。

お迎え直後は、

① 安心して眠れる
② ご飯と水が取れる
③ トイレができる
④ 家族の声に慣れる
⑤ 少しずつ遊べる

まずは、ここからで大丈夫です。

そして、子猫が新しい環境に少しずつ慣れて落ち着いてきたら、

ブラッシング、爪切り、キャリー、体を触られることなどを、少しずつ練習していきます。

子猫によって性格も違えば、慣れる早さも違います。

怖がりな子には、ゆっくりと。

活発な子には、安全を確保しながら、少しずつ行動範囲を広げる。

その子のペースを見ながら進めることが、一番大切です。

3カ月は「かわいいだけ」ではなく「これからの土台を作る時期」

3カ月のヒマラヤンは、とてもかわいい時期です。

でも、この時期に作られる生活習慣は、これからの長い猫生にもつながっていきます。

ご飯を食べる場所。

トイレをする場所。

爪とぎをする場所。

眠る場所。

遊ぶ時間。

ブラッシング。

人に体を触られること。

そして、

「良いことをしたら褒めてもらえる」

という経験。

こうした一つひとつの経験を、少しずつ教えてあげてください。

「かわいがる」と「しつける」は、反対ではありません

子猫を大切にするからこそ、危険なことは止める。

してはいけないことは、その都度教える。

良いことができたら褒める。

生活のルールは家族で統一する。

そして、たくさん遊んで、たくさん愛情を伝える。

これが私は、**「かわいがりながら育てる」**ということだと思っています。

何でも許してあげることが、愛情ではありません。

「甘やかさない=厳しくする」ではなく

将来、その子が困らず、飼い主さんも困らず、一緒に心地よく暮らせるように、

今のうちから優しく教え生活の土台を作ってあげる。それも、大切な愛情です。

猫を1匹飼いするご家庭では、人との関係を大切に

子猫が一匹で暮らす場合は、人との関わりがとても大切になります。

ただし、ずっと構い続ける必要はありません。

猫が一人でゆっくり休む時間も作ってあげましょう。

そして、

  • 遊ぶ時間
  • 触れ合う時間
  • ブラッシングの時間
  • 一人で過ごす時間

を、バランスよく作ってあげます。

子猫が自分から近づいてきた時には、優しく相手をしてあげる。

怖がっている時には、無理に抱き上げない。

こうした**「猫の気持ちを尊重する経験」**も、少しずつ信頼関係につながっていきます。

大切なのは、いつも一緒にいることではありません。

安心して一人でも過ごせることと、飼い主さんと一緒にいる時間が楽しいこと。

その両方を経験させてあげることが、一人っ子のヒマラヤンにとっても大切なことだと思います。

秋のお迎えで気をつけたい「温度差」

秋になると、昼間は暖かくても、朝晩は急に涼しくなる日があります。

特に注意したいのが、**「人間が少し肌寒いと感じる時間帯」**です。

3カ月の子猫は、まだまだ成長途中。

ヒマラヤンは長毛種なので、「毛が長いから寒くない」と思ってしまいがちですが、被毛だけで判断するのではなく、

その日の室温や子猫の様子を見ながら調整してあげることが大切です。

また、温度計を置く場合も、部屋の上の方ではなく、実際に子猫が過ごしている高さの温度を意識してあげましょう。

特に、次のような場所は温度差ができやすいため注意してください。

  • 窓際
  • エアコンの風が直接当たる場所
  • 冷暖房の風が通る場所
  • 急に冷え込む廊下
  • 日中だけ暑くなる場所

昼間はちょうどよくても、夕方から急に冷えてくることもあります。

「今は大丈夫だから」と思わず、朝・昼・夜で室温がどのように変化しているかも確認しておくと安心です。

そして、温度だけでなく、子猫自身の様子を見ることも大切です。

子猫が丸まってじっとしている、いつもより動かないなど、普段と違う様子がないかを見てあげましょう。

秋のお迎えでは、暑さ対策だけでなく、「急な冷え込みや温度差から子猫を守る」

「秋だからこそ、昼間の暖かさだけで判断しない」という意識を持っておくと安心です。

お迎え後も「分からないことがあれば聞いてください」

初めて子猫を迎える方はもちろん、猫と暮らした経験がある方でも、新しい子を迎えると、

「これで大丈夫かな?」と思うことがたくさんあると思います。

  • 食事を食べない。
  • トイレをしない。
  • 夜鳴きをする。
  • ケージから出たがらない。
  • 逆に元気すぎる。
  • ブラッシングを嫌がる。

そんな時も、一人で悩まなくて大丈夫です。

子猫を迎えるということは、お迎えしたその日がゴールではなく、そこから新しい家族との生活が始まるということ。

Sweet Cat Roomでは、子猫をお渡しして終わりではなく、

「この子が新しいお家で幸せに暮らせること」

を大切にしています。

お迎え後も、分からないことや心配なことがあれば、遠慮なく相談してください。

「こんなことを聞いてもいいのかな?」と思うような小さなことでも大丈夫です。

子猫との暮らしが始まったばかりの頃は、分からないことがあって当然です。

一つひとつ一緒に確認しながら、その子に合った暮らしを作っていきましょう。

これから始まる毎日が、

「この子を家族に迎えて、本当に良かった」

と思える日々になりますように。

そして、巣立った後も、その子が新しいご家族のもとで元気に成長していく姿を、私もずっと見守っていきたいと思っています。